【お知らせ】VEスコープ VE2022とVEREC2を活用した実証実験を実施しました。
リブト株式会社は、東京都が実施する5G技術活用型開発等促進事業の支援を受け、健和会病院と新生病院の協力のもと新製品の「VEスコープ VE2022」および「VEREC2」と5G通信を活用した嚥下内視鏡検査における専門医の遠隔支援の実証実験を実施しました。
実証実験の背景
誤嚥は加齢による反射低下によっておこるものであるため、嚥下内視鏡検査は高齢者全員が受けるべき検査である。しかし、嚥下内視鏡を扱うことのできる医師(専門医)は少なく、熟練者のアドバイスが必要である。さらに、現状では熟練の専門医が各病院まで足を運び、医師へ指導を行っているため、効率的に嚥下内視鏡検査を普及させることが難しい。
そこで、リブト株式会社は「VEスコープ VE2022」(嚥下内視鏡)および「VEREC2」(マルチビュアーシステム)を開発し、5G通信を活用することによって嚥下内視鏡検査の遠隔支援システムを実現した。今回その有効性を確認するため、嚥下内視鏡検査をする医師(検査医師)に対して遠隔から専門医が指導しながら嚥下内視鏡検査を実施する実証実験を行った。近い将来、本実証をもとにサービス化を実現し、いつでもどこでも専門医による嚥下内視鏡検査を可能にし、最後まで口から食べる社会の実現を目指す。
実証事項
自社開発した嚥下内視鏡およびマルチビュアーシステムと5G通信を活用して、遠隔地にいる専門医が検査医師や看護師の指導を行うことによって、効率的に嚥下内視鏡検査を実施することが可能であるかを検証した。
嚥下内視鏡およびマルチビュアーシステムを活用した嚥下内視鏡検査の遠隔指導
マルチビュアーシステムを用いて嚥下内視鏡で撮影した映像と、サブカメラで撮影した検査風景の映像を5G通信で遠隔地にいる専門医のPCへ送信する。専門医は送られてきたリアルタイム映像を確認して、新生病院にいる検査医師や看護師に指導を行いながら嚥下内視鏡検査を実施した。結果として、遠隔地にいる専門医も十分に検査医師の手技を確認ができ、現地にいるのと同じように指導が可能であった。

実証実験の様子
医師・看護師のコメント
- 専門医の診断をいつでも受けられることは、患者にとっても医療スタッフの教育にとってもプラスである。
- 過去に現場で指導した病院であれば、手順や用語などが共通になっており、診断に集中できるため十分な診断が可能となるだろう。
- 移動時間などを活用することによって効率的に働くことができると考えられる。
まとめ
今後もリブト株式会社は、本実証実験の結果をもとに課題を洗い出し、医療機関の協力のもと、嚥下内視鏡およびマルチビュアーシステムを活用した遠隔指導による正確で効率的な嚥下内視鏡検査を行い、最後まで口から食べる社会の実現を目指します。
各社の役割
- リブト株式会社
嚥下内視鏡およびマルチビュアーシステムの開発
実証実験の計画策定・実施
- 健和会病院
遠隔支援専門医(専門医)
- 株式会社マグナ・ワイヤレス
5G技術活用型開発等促進事業 令和4年度採択開発プロモーター
実証実験の計画策定・実施支援
5G端末の提供
- 新生病院
嚥下内視鏡検査医師(検査医師)、看護師
【5G技術活用型開発等促進事業について】
東京都では、スタートアップ企業等による新しい日常に寄与するような5G技術を活用したイノベーションの創出や新たなビジネスの確立を促進するための仕組みとして「5G技術活用型開発等促進事業/Tokyo 5G Boosters Project」を実施しています。スタートアップ企業を支援する事業者として東京都より採択された開発プロモーターが、選定したスタートアップ企業に対して東京都、通信事業者等と連携・協働を図り、スタートアップ企業等の5G技術に関連するサービスなどの開発・事業化を資金的、技術的な側面からのサポート、マッチング支援等ネットワーク面の支援を行っています。
URL: https://5g-boosters.tokyo/
お問い合わせ
リブト株式会社(livet Inc.)
〒192-0046 東京都八王子市明神町4-9-1-301
https://livet.jp
TEL:042-649-3491
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