
VEREC2は、「内視鏡映像」と「外部カメラの映像」を同時に表示するVE2022用に開発されたマルチビュアーソフトです。
これまで別のカメラで撮影していた外部評価の記録が1つのソフトで可能になります。もちろん収録、再生、音声収録も可能です。
VEREC2の特徴
- 内視鏡映像と外部評価を同時に記録
- 動画・音声を記録&再生
- 対応OS Windows11
※モニタ用汎用IT機器は以下を満たすものを使用する。
電気安全性:JIS T 0601-1(IEC 60601-1)適合
EMC: JIS T 0601-1-2(IEC 60601-1-2) 適合
対応OS Microsoft Windows 11(CPU:intel core i3以上、システムメモリ : 4Gbyte 以上 )
※2カメラ使用時は処理能力の高いパソコンが必要です。
開発コンセプト
嚥下内視鏡検査は、飲み込み障害の程度を診断する検査で、モニタに映し出される内視鏡映像を見ながら行います。一方で、モニタに表示される内容は内視鏡映像に限定されているため、以下のような課題がありました。
・内視鏡映像のみでは検査状況の把握が困難
内視鏡映像には、その瞬間に患者が何をしているのか(例えば、食べ物を口に入れた直後か、嚥下の直前か)、また、患者の姿勢や検査環境など外部の状況が映らないため、検査状況全体の把握が難しい場合があります。・患者の表情や状態が確認できない
内視鏡映像に意識が向かいやすい検査中は、患者の表情や体調の変化に気づきにくく、苦痛のサインを見逃してしまうリスクもあります。・補足情報は音声や別カメラで記録していた
こうした課題を補うため、従来は「〇〇を食べます」などと検査状況を音声で記録したり、外部カメラで別途、患者の様子や検査環境を撮影していました。
ただし、内視鏡映像と外部カメラ映像を別々に記録する場合、両者の同期が難しく、後からの確認や編集に手間がかかるという課題もありました。
そこで、内視鏡映像と外部カメラの音声や映像を同時に記録したい。そんな医療従事者のニーズから開発されたのがVEREC2(本製品)です。
セットアップは外部カメラをモニタ用パソコンに接続するだけ。モニタ用パソコン内蔵のカメラはもちろん、有線・無線の外付けカメラにも対応しています。
内視鏡映像と外部カメラ映像を一画面で同時に記録できるため、録画された映像を見返す際にも、患者の状態や検査状況が把握しやすくなり、検査の振り返りや評価もスムーズに行えます。
また、ケア会議や多職種連携の場面でも情報共有が容易となり、より質の高い支援へとつながります。